コメットCPS3200を修理

コメットの12V/32A電源。
小型軽量でファンが静かなので愛用していましたが、突然電源が入らなくなりました。
調べていくと、内部用補助電源の12Vが出ていません。
コンバーターICにVCCが供給されないので動かないのです。

裏を見てみると半田クラックの傾向がありました。
すべての半田をやり直し。
でも、直りません。
危ないところを手直ししながら故障箇所を探します。
ヒートシンクに当たっている抵抗や、足がまっすぐ入っていなくてストレスがかかっているパワートランジスターとかを修正しました。

やっとこさ故障箇所を見つけました。
補助電源12Vを作っているところの、プライマリ側Trのベース抵抗。
390Kの1W程度でしょうか。テスターで調べるとオープンでした。
手持ちにないので100Kを4直にして交換。
直りました。
調べた順番。
1.プライマリがどこまできているか(100Vの倍電圧整流までOK)
2.半田クラック
3.パワートランジスタとパワーダイオード
4.補助電源周り(パワートランジスターとその周辺)
4で見つかりました。
でも、この電源。
作りは汚いですね。部品は干渉しているし、半田は汚い。
中華設計見え見えな感じでした。
直らなかったら中身抜いて別のスイッチング電源を組み込もうと思っていました。
危なっかしいところは修正や保護をして、使い続けることにしました。
この記事へのコメント
ヒューズ抵抗にも見えませんし。
実測はしていませんが100V程度でしょうか。
1W抵抗の耐圧は250V程度はあるはずですが、品質が悪いと耐圧オーバーでオープンになる事も考えられます。実際にチップ抵抗ですが経験があります。
そんなわけでこの抵抗に疑いの目が行き、犯人を捕まえる事ができました。
代替えとして1/4W(1/6Wかもしれない)を4個直列にしたので耐圧は大丈夫でしょう。が、これも秋月の抵抗ですからあまり信用できませんけどね。
まあ、この抵抗がまたオープンになったとしてもメイン回路が停止するだけなので被害は広がらないと思います。メインのコンバーターICはuPC494で、ハーフブリッジ回路でした。
余談ですが、内部を調べていて気がついたのは、AC100Vを倍電圧整流してから使っているところ。これは海外の220Vにも配線変更で簡単に対応できるようにするためでしょうね。ブリッジの後に+/-共にCが直列に入った変な回路になっていました。初めて見る回路です。
修理する何か手がかりがないか検索したところ、この記事がヒットしました。
DC100V系は生きているので、スイッチングTR4個を外してチェック
しましたが正常でした。まさかとは思いましたが、この記事を参考に
390KΩの抵抗を外してチェックすると断線状態でした。見た目は全く綺麗で焼損していませんでした。
390Kの抵抗がなかったので何本か組み合わせて390Kにして仮配線
し電源を入れると見事メーターが振れ正常に電圧が出ました。
2年前の記事ですが非常に参考になりました。
VY TNX
症状は,記事に書いてある状況とまったく同様。
確かに100Vの倍電圧整流まで生きているのを確認しましたが,回路図もなく困り果てていました。
柳の下のどじょうかなと思いつつ,390kΩの抵抗を外してテスターで調べたら,オープン! 交換して正常復帰させることができました。
助かりました。感激です。ありがとうございました。
2SC3320のショート及び、ブリッジ整流の後に+/-共に直列に入るC10,C11,が破裂です。この部品の型番が見えません。普通のコンデンサではないはずです。これは何でしょう?。メーカーに問い合わせても、部品は提供してくれず、部品の規格も教えてくれません。
直結しても大丈夫のような気がしますが、如何でしょうか?
ブリッジのあとのコンデンサーであれば、そこは倍電圧整流でAC100VからDC280Vを作っているところなのでジャンバーしてはなりません。
動かないどころか、一次側がショートして大変なことになります。(ヒューズが飛ぶでしょうけど)
c10,c11の写真をUP出来ず残念です(緑色で円盤形,直径2cm、厚さ4mm,セラミックコンデサの形)、ブリッジの後+と-にそれぞ共に直列、この部品で倍電圧回路につながっています。
この部品に導通がないと倍電圧回路に電圧が掛からないので、
どうせ壊れていますので、直結してみました。するとファンが回り出し、基板の緑と赤のLEDが点灯しました。又、ブリッジ後の倍電圧回路で290V位出ました。まだ、2SC3320を付けていません。若松通商で見つけましたので、取り寄せて更に実験してみます。さて、このC10,C11は何でしょうか?もう破裂して文字が読めませんが、S?? 205R0らしき文字です。
又実験しましたら報告致します。
私も納得です。多分これでしょう・・ありがとうございます。
サーミスタは知っていても、パワーサーミスタと言う物があったのは知りませんでした。
これを入手して試してみます。
とりあえず抵抗を通販で注文しましたが送料の方が高い。秋葉原まで行く交通費に比べれば安いですが..
本当に感謝、感謝です。
蓋をあけると前出のコメントで書かれている症状と同じでC10とC11の位置にあるセラミックコンデンサ(SCK205R0と印刷)が破裂と、一次側のトランジスタ(2SC3320)も短絡していることまで判明しました。
セラミックコンデンサ(SCK205R0)の代替品を近くのパーツ屋では適当なサイズ(外観)のがなく、メーカーに問い合わせましたが「修理を受け付けます」の回答です。代替品のアドバイスをいただけると助かります。
全く同じ型番の部品を探して購入し、それと交換すること以外はアドバイスできません。他社製の同一定格品を使用する場合は、回路を熟知した上で検討してください。
突入電流はAC100V側に数10A~数100Aが一瞬流れるものです。パワーサーミスタによる保護がないと、電源ONで家のブレーカーが飛びます。
パワーサーミスタSCK205R0の入手先を国内では見つけられず、alibabaで見つけて注文しました。ついでに2SC3320も。二週間ほどで届き、さきほど、無事に修理完了しました。
ご教授いただきありがとうございました。