UV-3Rmk2/UV-X4 内部解析

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分解してみました。
使用しているメインチップ(回路図ではRF001と書いてある)はRDA1846というもの。
これは、1チップでトランシーバーを構成することができるDSPチップでした。
データシート
http://www.versatechmicro.com/file/RDA1846_datasheet_v1.2e.pdf
コマンド仕様
http://www.kc2ra.org/files/RDA1846_Programming_manual.pdf
内部構造をデータシートから一部抜粋
受信系はダイレクトコンバージョンによるIQ復調で、IF以降はDSPで処理されています。
送信系も同様で、マイク入力はすぐにA/Dでデジタル化され、DSPで変調波を組み立ててRF信号となります。
こんなすごいチップがあるんですね。
これで、正確なブロック図が作成できますから、TSSへの保証手続きに進めます。
このトランシーバーはアマチュア無線機です。第4級アマチュア無線技士以上の資格と無線局免許が必要です。また、、輸入品(日本国内の技術基準適合証明を取っていない)なので、TSSにて自作機と同等の技術的な保証を受けなくては申請できません。受信機として使っていても、単体で電波を出せる状態ですから、正規に免許登録されていないと違反になります。持ち歩く場合は要注意。
この記事へのコメント
それにしても、すごいチップがあるもんです。感心しました。
日本ではこういう構成のは見かけません。
特小とかも、このチップ使えば強烈なコストダウンができますよね。
恐れ入ったという感じ。
DDS使ったHFのオールバンドTRXの時と同じ。(過去に実績あり)
もう少し細かく書きますが。
なお、詳細に関しては所有資格・改造技術・測定環境の問題がありますので、それらを検討してから公開したいと思います。
※そのままでは電波の品質が劣悪なので、未改造で通るとは思えません。
改造はチップ部品を使ったのと、ハンダするための技量(腕と設備)が必要です。熱量が必要なので、普通の半田ごてでは作業できないかもしれません。ステーション型でソルダリングスキルが高ければ可能です。
また、待つだけでなく実績を増やすことに意味があると思います。自分で「これなら大丈夫だ」と思われる内容でTSSへ出してみてください。書き直しは何度でもできますので。
私も大丈夫だとは思っていますが、前例がないので今の時点では何とも言えません。3000円の手数料は模擬試験の受験料としては安いです、
測定器環境が整っている友人のベンチで素性を知るためにも一通りのデータ計測を近日中に行う予定です。
受信音はそれなりなのですが、変調が?? 状態でした。
内蔵のMICではやたらに変調感度が低い・・
いじり倒すにはちょうど良い無線機ですね。
TSSへの認定も挑戦してみます。